今日も気分で景観を考えてます!
by hayashi_kentarou
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見えない部分
【↓詩仙堂で.
竜安寺石庭とか過剰に有名さのお庭だと
団体旅行のガイドの方が「あの石は鯨・・・」.なんて解説されているのが
耳に入ってしまいがちですが,ここはじっくり庭を味わうことが出来ました!】
b0022140_20223139.jpg

先週で単位に絡むゼミの活動が終了しました.
(今後の春休みの期間には自由参加な,
キャンパスを飛び出した有意義なイベントが満載!
と思われます,参加しマース)

!景観ゼミ全員集合!打ち上げの前に
三回生の最終ゼミがあって見学してきました.

「景観って見た目の事だけを指しているのだと思っていました...」という
素敵な発見があった趣旨の発言があって
『とても良いゼミだったなー』と,(見下ろし視線の感想を述べてすみません)
勝手に思っていました.
僕も見た目以外の風景っていうのに最近開眼したわけで...



ところによっては大学の研究室H.Pに
「視覚的な表層を景観っていうんです」
と,明記してあるので,また頭が痛むのですが,
研究室活動の特色が反映されているものと解釈しております,はい.

で,「見た目以外のこと」も含めた概念を
「風景」という言葉は指しているんじゃないかと
思うこの頃.

詩仙堂からの眺めも多分そうだと思う
詩仙堂は漢詩の名人が隠居生活を営んだ居であることを考えると
その建物から見える風景は,中国の理想郷を模したものだろう,と
考えるのが無難かなーと思われました.
自分の思う理想郷を枕に現実の問題に思いを巡らせる場所

孔子なんかも伝説の時代を理想の時代として
自身の倫理観とかを構想したような話を
高校の倫理の時間なんかに習ったような記憶がありますねー(→詳しいです
禅庭などは当時の世界観,宗教観,倫理観を投影したもの
曼荼羅のようなものを現実に起こしたものと考えたほうが良いのかもしれません
教会で言えばステンドグラスのようなモノですかねー
神話の時代に現世の理想を求めるというのは世の東西を問わないんだろうなーと

寺院の方丈(住職の住居にあたる建物)に面して庭園が設計されている場合は
理想郷(と,されている風景を「庭」として現世に再現)を眺めて
あるべき現実の問題を住職が思案したんでしょうー,たぶん.

なので,石庭を見て「あの石は鯨の・・・」という解説は
作庭家が作庭の際に意図していたらしい説の
説明らしい説明だとは思うのですが
実は眺めるときはそういう風には眺める意味は無いと僕は思うんです
(...が,今頃の観光ってそういうもんなのかなーと思っておきます.)

昔は風景(庭もふくめて)がそういうイメージや思考を喚起するバッファゾーンだったということが面白いなーと思うところです.

「風景」をみて何かを想像するような視座
(詩仙堂の庭の場合,
中国の理想郷はこのようなものだったというような言説を通じた社会的な教育とか
或いは世界観とか)の喪失
西田先生の著作でも触れられていますが
そういった社会で共有された概念は稀薄ですね.

別に宗教とかでなくても良いわけで,
今の時代だったら「原風景」とかいう見方があり得るかもしれないと思う.
で,よくよく考えると,
こういう目に見えない風景というものは統一性があるわけもないというのは
すぐに分かるはず.
世界観にしても,宗教観にしても「原風景」観にしても
キーワードに対してイメージを想起する一つの指向性に過ぎないという訳で.
その指向性と個々の結びつけの間に地方性(ローカリティ)が現れるのだろうと思う
そういう地方性の起源としての物質的な環境もというもの
やはり大切だなーとも思う.

そのイメージを媒介する
風景(物質的な環境)と見方は両輪として大切なはず
そういうものが拠り所にとなりうる生きた環境なんじゃないかと

で,明日は神戸で開催の「美しい」景観シンポジウムを見学してきます.
どんな議論するのかなー

「西欧」の町並みはあんなにも美しいのに日本は...という
あんまり意味のなさげな議論じゃなかったらいいのですが...
「ここが醜い,なくせ!」という極端な運動で無かったらいいのですが...
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by hayashi_kentarou | 2006-02-19 22:11 | 景観
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