今日も気分で景観を考えてます!
by hayashi_kentarou
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知らぬ間(2)
【↓EamesHouse of cardsみたいだなー、とか思いつつ...。】
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全然、更新してませんでした、申し訳ないっす。
7月も半ば過ぎました。
気がつけば、
1万ヒットしてたり、「更新に期待!」とメール頂いたりしてますね。
本当に、ありがとうございます。
皆様のご期待にお応えできるように努めたいと存じます、はい。

大学生が暇とかいう噂は一部の人の事でしょ、ホンマ。
暇は、自分で作るものですよ、と半ばヤケ気味、ボヤキ気味ですね。
いかん、イカン。
つっても、更新したい事柄は結構あるんですよ、わりと。
(まだ頭の中できちんと整理されていないのですが)
更新が追いつかないなーと、思っている所です。
まとまった時間が欲しい所ですね、
夏休み位には頻繁に更新できるようになると思いますよ
(↑なんか他人事風)



で、前回は大阪の綿布工場を見学に行った事を書かせてもらいました。
綿布の国内需要はあるものの、人件費では今や中国にかなわない、
戦後、国内の経済を下支えした産業は今やアジアの諸国に技術転出していくばかり
鉄鋼は韓国、織物は中国へ。

眠る獅子中国が目覚めた感もあって、
オリンピックに向けての中国の建設ラッシュの影響で
最近では鉄の値が上がり
この綿布工場で使っている鉄製織機も廃棄物ではなく
鉄資源として廃棄処理業者に引き取ってもらえるという時期。

二重の要因もあって、見学へ行った工場も閉鎖を決めたという話だったと思う。

今回、見学に行った際に武庫川女子大学の三宅先生が見学途中に解説を加えて下さった。
【↓工場を跡にする際に何度も、お礼を言っていた姿が印象的だった三宅先生】
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産業観光という話が最近では新聞でも見受けられる
ようになった。
工場などの生産の現場を見学する事を通じて、社会を知るような事が目的だ。
同時に、空洞化する日本の生産業のあり方も視野に入ってくる。
こういった施設として町工場などは行き場があるのではないかとも思う。
しかし、現状はそうとは言えない。

今回、訪れた個人事業主が経営する工場では技術革新を行うにも
資金もないのが現状。
継続的にな事業経営を行うにも無理がある。
また、個人として観光業へと転換することも難しい。
そういったソフト面の部分の専門的な知識や資金も、個人事業者にはない。
行政的な取り組みが必要なのだという話が出ていた。
【↓工場内には噴射機が取り付けてあって、水蒸気を吹いていた。湿度が低いと細い綿糸が切れるためだそうで、室内はムワッと暑い。】
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【↓織機と織機の間には板が敷かれていた。織機の振動が地面を伝わって足へと伝わるの和らげているようにも思えた。】
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「産業観光って?」と思って、今回実際に生産の現場に赴いてみた。

数十台の織機が同時に布を織る音は轟音、振動が床を伝って足に伝わってくる
機械油と、噴射機から出ている水蒸気の独特の臭いが混ざって
吸う空気の重みのようなものが違うように感じられた。
外に出るとその静けさと空気の吸い易さを感じて、
自分が疲れていることに気がつくような、そんな気がした。
実際に赴いてみると、生々しさが伝わってくるものだ。

【↓作業台の様子】
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同時にそこは生産の場で、製品が身の回りにある。
そうなると自然にどうやって作っているのかが気になったり
工場の設備に関心が行く。
自然と工場内を歩き回って居たりする。
個々で関心事も違うだろうから、そんな発見を互いに教え合うなんていう
そんな楽しみもある。

そんな適度な距離感がそこにある。

普段の生活では身の回りにある製品が
どこで誰が作っているのかは知る由もない。
こういった生産の場に赴いてみるとその苦労や工夫に驚く。
また、人として関心がそそられて、何かを知りたいと感じる。
そんな関心をそそる手がかりのようなもので溢れている。
そんな距離感をうまく提示して、興味を引く環境を設計するとなると
実際にはかなり難しいと思う。

だから、保存や活用を考えてみるというのが、今回の感想かもしれない。
そういった、産業観光施設の設計を考えてみるというのも
確かにあり得ると思うが、順序としては産業観光がどのように活用できるのか
そういった事を、行政なり事業主となってくれるだろう人に伝えることから
始めなければならない段階かもしれない。
あるいは、
そういった要素が、どこにあるのかということを知る必要もあるように思えた。
知らぬ間に、そういった風景を失っているのかもしれないと思う。

そういった「しらぬ間」に入り込んでいくこと、それが産業観光かもしれない。
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by hayashi_kentarou | 2005-07-17 11:13 | 景観
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